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生き延びるためのラプソディ

 

​2024.5.3 [] ー 5.26 []

金・土・日・祝日 開廊

10:00-12:00/13:00-17:00

鑑賞料 500円/人 ※関連事業に参加される方も鑑賞料が必要です

​出品作家

汲川洋平、佐藤史治と原口寛子、千々和佑樹、中塚文菜

​キュレーション

中塚文菜

[主催] ギャラリー無量

[協力] あをば荘

[デザイン] 植木裕香

[後援] 北日本新聞社、FMとなみ、となみ衛星通信テレビ 

*本展は、あをば荘(東京都墨田区/202312月~20241月とギャラリー無量(富山県砺波市/20245月)を巡回し、開催されます 

*あをば荘での展示の様子は下記からご覧いただけます

  http://awobasoh.com/archives/2840

制作は生活を延命している/生活は制作を延命している。

生活と制作は、どちらかが欠けてしまったらどちらも回らなくなってしまうと思うことがあります。

「生き延びるためのラプソディ」は、生活と制作を結びつけながら/結びつけざるを得ない状況で制作を行う4組の作家で構成されています。

参加作家は、病気の発覚によって、これまでの木材や金属といった彫刻的な素材を使用した制作方法を一転させ、現在はワイヤーや小さな木片など、扱いやすい素材を使用して軽やかな立体を 制作している汲川洋平、2011年に結成したアーティスト・ユニットで、「2人」であるということを軸に、共同して映像・音・テキストなどを組み合わせたインスタレーションやパフォーマンスを制作・発表している佐藤史治と原口寛子、ある出来事から出会った「14」という数字を起点に、「14」に従いながら平面・立体を用いたインスタレーションを制作し、「14」に縛られた生活と制作を実践している千々和佑樹、自身の身近で起こる個人的な違和感と地道に向き合いながら平面・立体作品・インスタレーションの制作を行う中塚文菜が生活と制作の実践とその過程を発表します。

「ラプソディ(狂詩曲)」とは、形式が決まっておらず、楽器や演奏形態も自由、民族的または叙事的な内容を表現している様々な曲調をメドレーのようにして構成されることが多い楽曲のことを指しています。生活と制作の結びつき方は各作家によって異なりますが、空間を巡ることで、生活と制作の各作家への影響や、それによって生まれる多様な表現を一つの楽曲のように紡ぎ出す展示になればと思います。

関連事業

2024.5.4 [] 14:00  16:00

オープニングトーク

ゲストにインディペンデント・キュレーターの長谷川新氏を招き、本展でキュレーションを行った中塚文菜、出品者でトークを行います。登壇者は現地+オンラインで参加します。

ゲスト :長谷川新

登壇者 :中塚文菜、汲川洋平、佐藤史治と原口寛子、千々和佑樹

予約  :必要(定員10名)

参加費 :無料(別途鑑賞料が必要) 

 

 

2024.5.25 [] 14:00  16:00

ワークショップ

出品者の汲川洋平が講師となり、木片や針金を使った小さな作品を作ったり、並べたりするワークショップを開催します。単純なしくみでもおもしろい作品が作れることや、作品の並べ方によって見え方が変わることを楽しんでいただきます。

講師  :汲川洋平  

予約  :必要(5組)

参加費 :300円(別途鑑賞料が必要)

申し込み:Googleフォーム  https://forms.gle/NQs9TfLErPrGpTiB6 

出品作家

汲川洋平|Yohei KUMIKAWA

1982年宮城県仙台市生まれ。2013年金沢美術 工芸大学彫刻専攻卒業。2021年筑波大学大学院芸術専攻退学。形と素材の関係を構造として見せる立体作品を制作している。近年は自身の病気やそれによる環境の変化から、今までの制作方法を一転し、鉄板や木材といった彫刻的で重厚な素材ではなく、細い針金や小さな木片など扱いやすい素材を用いた軽やかな作品を制作している。

主な活動に「金沢彫 刻祭2013」(金沢市内、2013)、「UPRISE 彫刻二人展」(Gallery TURNAROUND、2013年)、「珍なる二人展」(Hi! Open sesami、2021年)など。また、Halal Hubの内装の一部や、くさかんむりcafeの看板を手がける(共に仙台市内)。 

【画像1】汲川洋平.jpg

​《structure》2023

佐藤史治と原口寛子|Fumiharu SATO & Hiroko HARAGUCHI

2011年に結成した2人組のアーティスト・ユニット。2人というユニットを起点に、主に展示する場所や時間をモチーフ/素材とした映像、音、テキストなどを組み合わせたインスタレーションやパフォーマンス、プロジェクトを共同制作している。近年では、人や物を結び付けたり隔てたりする「あいだ」に着目し、それらを採集、編集など施した作品制作 を行う。2021年晩秋に一字改名。

近年の展覧会に、「東京ビエンナーレ2020/2021」(日比谷図書文化館、2021年)、個展「ツーツー」(金沢アートグミ、2020年)など。

佐藤は2012年からアーティスト・ラン・スペースを運営、原口は2022年から大阪大学大学院の博士課程に在籍し、女性アーティストのヴィデオ・アートについて研究している。 

​《ミュージアム・ポエム》2024

千々和佑樹|Yuki CHIJIWA

1991年大阪府枚方市生まれ。2012年東京造形大学インダストリアルデザイン専攻入学、 2014年絵画専攻転科、2017年卒業。2019年より、黄金町アーティスト・イン・レジデンスに参加。14号カンヴァスを購入しようとした際に既製品に当該サイズがなかったことから「14」との関係が始まる。基本的には「14」 を意味のないものとして扱い、しかしながら 「14」に従いながら平面・立体を用いたインスタレーションを展開している。 例えば、東洋思想では、十五夜(15)を完全として、一つ足りない「14」を不完全とするが、千々和はそのような「14」と自身とを重ねているのだろう。また、実生活ではヴィーガンを実践するなど「14」に縛られた作品と同様、生活にも縛りを取り入れている。

近年の展覧会に「メドューサと14」(BUKATSUDO GALLERY、2022年)、「黄金町バザール2021」(Site-A、2021年)、 「群馬青年ビエンナーレ2021」(群馬県立近代美術館、2021年)など。 

​《2×7画素》2023

​中塚文菜|Ayana NAKATSUKA

1993年岡山県倉敷市生まれ。広島大学教育学部造形芸術系コース卒業、筑波大学大学院芸術専攻修了。2019 – 2020年スウェーデン王立美術大学交換留学、現在、桜美林大学芸術文化学群専任助手。個人的な体験を糸口にし、自身が感じる違和感と地道に向き合いながら、美術制度や社会に対して問いを投げかける立体・平面作品やインスタレーションを制作している。

近年の展覧会に、「第16回I氏賞選考作品展」(天神山文化プラザ、2024年) 「誰かの祈りを開いて閉じる」(タメンタイギャラリー、2023年)、「群馬青年ビエンナーレ2021」(群馬県立近代美術館、2021年)など。 

​《川を巡る話》2024

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