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2018.11.23[金] ー 12.16[日]

のうち金・土・日・祝のみ開廊

 

うつしみー頭がよかったら学校の先生になりたかったー》 2014年 Photo:Katsuhiro ICHIKAWA  Courtesy of SPIRAL / Wacol Art Center

 

 

展覧会概要

展覧会名: 山本優美 間ーあわいーを読む

開催日時: 2018年11月23日(金)- 12月16日(日)

      10:00 - 17:00 (※金土日祝のみ開廊)

キュレーター:尺戸智佳子(黒部市美術館)

​主催:   ギャラリー無量

後援:   北日本新聞社、北國新聞社、富山新聞社、北陸中日新聞社、北日本放送、富山テレビ、FMとなみ、となみ衛星通信テレビ

関連イベント

対談:山本優美×尺戸智佳子

2019年11月25日(日)15:00 - 16:00

 

 

 

 

 

 

山本優美は、身近な生活用品、近年は主に身につける衣類をモデルに、シワやヒダ、細部の質感までをも、手作業によって丁寧に造形することで、身につけていた人の身体や内面を想像させ、存在感を喚起するような作品を制作している。焼物は、粘土から水分が抜けて時間の経過によって変化し焼き固めることでイメージが定着することから、作家はそれを「記憶のメディア」として捉えている。そこから、人々の生活や日常の中に存在する、目に見えない記憶の痕跡や、時間の経過を表現するための素材として用いてきた。
作家によると「間(あわい)」とは、行間のようなもので、ものが 纏う目に見えない記憶、消えることと消えないことの間の朧なもの、あるいは空間と作品の間の空気感、それらのゆらぎを含んだような、多義的な言葉である。本展では、持ち主が特定のまたは不特定の衣類、あるいは衣類の断片と、作家との間の異なる距離感や 関係性から紡ぎ出された様々な記憶を提示する。そして、実物の衣類を手作業で焼物にトレースすることで生じた差異によって、人の存在と記憶、そして時間をめぐる重層的な「間(あわい)」をギャラリー無量の空間に立ち上げようとするものである。

散居村の只中にある古民家を改修したギャラリー無量では、アーティスト同士のネットワークを頼りに展示空間を生かす様々な試みを展開し、密度の濃い企画展を行なってきた。しかし、新たなアートシーンの創出に加われているかという自問があり、外部のキュレーターによる展覧会を実施することで、ギャラリー無量の更なるステージとして、新しい価値との出会いや、多様性の創出を試みている。
第1回目(2017年8月開催)は金沢21世紀美術館のキュレーター鷲田めるろが、新進気鋭の作家越後正志とタッグを組み「移動」と「新たな彫刻の可能性」、「地域性」いうテーマにてキュレーションした。第2回目として、 黒部市美術館学芸員の尺戸智佳子が、小さな古民家だからこそできる自由で実験的な展覧会を試みる。
ギャラリー無量では、この試みを挑戦の場につなげていきたいと考えて いる。2年後の2020年には「キュレーション公募展2020」と題して企画案を公募し、多くのキュレーターやアーティスト・参加者へ、新しい感動と新しい取り組みを提供できたらと願う。
(ギャラリー無量)

 

アーティスト:

山本優美 Masami Yamamoto

1983年生まれ、金沢市在住。金沢美術工芸大学美術学部工芸科陶磁専攻卒業後, ベルギー国立ラ・カンブル美術大学大学院修士課程陶磁専攻修了。金沢卯辰山工芸工房修了。現在、石川県金沢市で制作を行う。SPIRAL INDEPENDENT CREATORS FESTIVAL SICF15でグランプリを受賞し、個展「SICF15グランプリアーティスト展 うつしみ」(スパイラル、東京)を開催。「空気の記憶」(ギャラリー点、金沢)、「存在の感触」(株式会社ワコール本社1Fエントラン ス、京都)の他、「コレクション展1 Nous なう」(金沢2 1世紀美術館、金沢)等、ベルギー、東京、各地で発表を行っている。

​キュレーター:

尺戸智佳子 Chikako Shakudo

黒部市美術館学芸員。1979年生まれ、高岡市在住。金沢美術工芸大学美術工芸研究科芸術学専攻修了。公益財団法人金沢芸術創造財団勤務、主に舞台芸術の企画制作を担当。2014年より現職。2015年「岩崎貴宏展ー山も積もればチリとなる」、「トーチカ展ひかりあそび」、2016年「下道基行展風景に耳を澄ますこと」、2017年「佐々木愛展ー風景と物語のあいだに」、2018年「河口龍夫ーちのこうやー」等を担当。

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