展示概要

 本展は金沢、札幌にそれぞれ在住する大橋鉄郎、葛西由香、吉川永祐、小林知世、松川祐実の5人のアーティストの企画で行われるグループ展。今回展覧会に参加する5人は、名称やメンバーが決まったアーティスト・コレクティブではない。数年前から「地方で活動をしていると、どの場所に対しても同じくらい遠く感じるので、地方同士で直接やり取りをしてみよう」とメンバーが入れ替わりつつ漠然と交流を行っていたところ、その事を知った札幌のギャラリーが2つの地方の交流展を企画した際に集まった5人であり、同メンバーでの企画としては今回で2回目となる。

 本展では5人が基本1対1で、それぞれやり取りを行うことで企画が進められる。定期的な全体会はありつつも個々のやり取りの手段、内容は異なるものである。またそれらが一体どの程度が展覧会に持ち込まれるかは不明だ。「展覧会を開く」ことを考えれば、無駄が多く効率の悪い方法に思える。しかし、そこで私たちは自分の制作に加えて、あえて複数の回り道を行う。個々の制作、やりとりをひとつのものに統合するのではなく、差異を含んだ結合を行う場としてギャラリー無量に集合をする。

 

霧が晴れることを望んでいるわけではない。

霧の向こうに投げた応答がどういった形であれ、投げ返されることを期待している。